tuduramachiの日記

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寄生虫学受講

今日は横浜で二回目の受講。

寄生虫というおぞましい存在のものについて学んだのだ。

 

かつての日本人の大半は寄生虫に感染していた。回虫やらサナダ虫やら

アニサキスやらと。

 

アニサキスといえばかつて森重久弥が寿司を食ってアニサキスに感染しマスコミに報じられたことがあった。

先週の講義では小さな瓶に入ったアニサキスのサンプルが回覧された。それは絡み合った白い糸くずのように見えた。その成虫はクジラやイルカの胃の中に寄生する。

なぜなら中間宿主であるオキアミをクジラやイルカは好んで食べるからだ。

人間にはサバ、タラ、ニシンといった寿司ネタになる魚介類を食べることによって体内に持ち込まれる。そしてアニサキスの幼虫が胃壁などに入り込もうとするときに激痛をを発生させるアニサキス症を招く。

 

生の魚にはかなりの確率で寄生虫がいるから、煮たり焼いたりしてしてそれら寄生虫を殺してから食べるのが安全だ。

 

マラリアというと熱帯の蚊が媒介する小さな寄生虫が原因の厄介な病気である。

マラリア原虫は5種類ほどあるが、熱帯性マラリアが悪性ののもので死に至る病である。

マラリア原虫は蚊によって血管の中に入ると肝臓まで運ばれて、赤血球の中に寄生して

繁殖する。

 

ところで今日の講義だが

マラリア原虫のように小さくて拡大してみないとわからないのではなく、体長が5mmから10mmといったかなり肉眼でも観察可能な住血吸虫症についてであった。

これは雄雌があるのだが、二つは常に一体となっていて、ひたすら生殖に励み卵を産み続ける。

住血吸虫症はフィリピンや中国といったアジアの国々にいまだに患者が多い。

患者の特徴は腹が太鼓腹で膨れており、子供は成長が悪く、おとなも体力を虫に食いつぶされて衰弱して死んでいく。

この感染の仕方は水中に足を入れているときに皮膚を食い破って血管に侵入する。

中間宿主として日本の学者宮入慶之助によって発見さえたちいさな巻貝がある。

それゆえにその巻貝はミヤイリ貝と名付けられた。

日本住血吸虫は日本の学者桂田富士郎によって発見されたので日本という名前が頭についているが、今では風土病の一つであった住血吸虫症も日本の先人たちによって日本からは駆逐された。しかし今でも中国やフィリピンといったアジア諸国にはいまだに存在している。水たまりに不用意に入らないこと、ミヤイリ貝のような中間宿主を駆逐すること、生ものや生水は口にしないことが肝要である。