僕の相対性理論
新幹線の速度とはなんなのかというと駅から駅まで
何時間かかったかということで定義されるだろう。
つまり単位時間に移動した距離で速さはあらわされる
童話に出てくるウサギと亀の競争でも
一時間亀が歩いた距離とウサギが飛び跳ねた距離では
大きな差が出てくる
したがって同じ地表でウサギと亀が競争すると
ウサギが途中で居眠りしない限り亀に勝ち目はない
しかし
一本の川が流れていてその流れはとても早く
ウサギが走る速度と同じくらいだったとしよう
ウサギはその川に沿った土手を走ることにし
亀は川に入って泳ぐことができるとしよう
スタート地点は養老の滝
ゴールは川が海に出るところ
亀の歩く速度は時速350m
ところが
水中では20kmの速さになる
一方ウサギは時速70km~80kmで走れる
だから川の流れは70kmということにしよう
養老の滝から河口まで100kmとすると
ウサギと亀がともに陸の上を競走した場合
ゴールまでの時間は
ウサギ:100÷70=1.43時間
亀:100÷0.35=290時間
ざっと1時間半後にウサギは河口に達するが、亀は13日目にようやく到着する
ではつぎに
亀は時速70kmで流れる川に入り河口に向かって泳ぎ
ウサギは土手を駆けていくことにしよう
ウサギは変わらず1.4時間
亀は100÷(70+20)=100÷90=1.11時間
つまり亀はウサギより0.3時間つまり18分速くゴールすることになる。
先についた亀がテーブルについておいしいコーヒーをすすっているところに
ウサギが汗だくになってやってきてあとから冷たいジュースを注文することになる。
ウサギは面白くないので
(もう一度勝負しよう、ここから養老の滝までどちらが先につくかだ)という。
一勝を上げ、余裕の亀はコーヒーを飲み干すと言った。
(よかろう)
そこで二人は一服したのちに
河口から養老の滝に向かって同時にスタートした
ウサギの速度は帰り道がすこし上り坂になっているために65kmに落ちた
亀のほうも流れに逆らって進むのでかなり遅くなってしまった。
ウサギのタイム:100÷65=1.54時間
亀のタイム:100÷(70-20)=2時間
したがって今度はウサギが先につきコーヒーを注文してから0.46時間つまり28分後に
亀は滝に到着し、水からることができた。
(はっはっは今度は俺の勝ちだね、君のコーヒーも注文しておいてあげたよ)ウサギは笑った。
つづく